ホーム > 外来を受診される方へ > 専門外来
専門外来

特定の疾患や症状について、専門的な診断・治療をするのが専門外来です。
診断・治療が難しいカラダの症状や、専門的な治療が必要な病気などに専門の医師が診察にあたります。
専門外来は予約制となっております。
診療日・診療時間は外来診療表でご確認いただくか、お電話でお問い合わせください。

専門外来診療表(2023年6月1日現在 )

専門外来(予約制)
専門外来ごとに受付時間が異なりますので、円滑に受診していただくため、前日までの電話予約をお願いします。

※各診療日の担当医師は学会出張や異動などにより、変更させていただく場合がありますので、ご了承ください。

午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後 午前 午後
内科 リウマチ・膠原病(予約制)
藤田
第1・3・5週
内分泌
岡﨑恭
内分泌
岡﨑恭
13:30~14:45
腎臓病/
透析を考える外来/
漢方
和田
循環器内科
吉田雅


腎臓病
奥野
13:30~15:00
循環器内科
吉田雅
外科 心臓血管外科
川畑
9:00~11:30
整形外科 スポーツ整形
高原
13:30~16:00
スポーツ整形(肩肘)
加藤
12:00~15:00
16:00~18:00
リウマチ
高原
13:30~15:00
スポーツ整形
檀浦
14:00~15:30
小児科 アレルギー
板野
アレルギー
板野
アレルギー
板野
アレルギー
板野
アレルギー
板野
乳児検診
予防接種
板野
アレルギー
板野
アレルギー
板野
アレルギー
板野
乳児検診
予防接種
板野
心臓
大月
神経
村上
神経
村上
当院の専門外来のご紹介
01. 腎臓病・透析を考える外来
概要

我が国の成人人口の約13%が慢性腎臓病(CKD)といわれています。腎臓の働きが悪くなると、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患を合併するリスクが極めて高くなることが近年明らかとなってきました。 そこで、健康を脅かす疾患としてのCKD対策の重要性が広く知られるようになりました。腎臓病には、血尿・蛋白尿で発見される慢性腎炎(IgA腎症など)、 大量の蛋白尿や浮腫を生じることで発見されるネフローゼ症候群、難治性とされる血管炎や膠原病関連腎炎、遺伝性の腎臓病(多発性嚢胞腎ADPKD、Fabry病など)、短期間に急激に腎機能が低下する急性腎障害(AKI)、 そして数ヶ月から数十年の経過で徐々に腎機能の低下していくCKD、更に透析導入や腎移植の必要な末期腎不全があります。

目標・方針 ~幅広く保存期CKDを診療している~

早期のCKDから透析導入直前の末期腎不全まで幅広く診療を行います。CKDを根治することは困難ですが、その進行を遅延させることは可能です。 定期検査・腎生検・栄養指導・薬物療法などを行いながら、可能な限り腎機能の保持、更には安定化を目指します。透析導入が必要と判断された方には、治療法の選択 (透析または腎移植)などを提示した上で、適切な時期でのブラッドアクセス(シャント)作成術、透析導入をお勧めし、透析の準備を行います。

末期腎不全に至ってからの『緊急透析導入』は、患者さまの苦痛だけでなく、カテーテル挿入に伴う感染リスク・心血管イベント増大・入院期間延長など生命の危険を伴うため、可及的に避けるべきものです。 近年は『待機的透析導入』として、透析導入が予想される半年以上前にシャント作成術を行い、透析導入に備えるなどの準備をしておく治療が一般的になっています。そこで、eGFR値が20台に低下し (Hb11未満など腎性貧血も合併していれば特に)、将来的に透析治療を考えなければならない保存期CKDの患者さまを診ておられる場合には、一度専門外来(透析を考える外来)へのご紹介をお勧めいたします。

また、腎移植を希望される方に対しては、岡山大学病院などの腎移植施行施設と連携を図り、腎移植のサポートを行います(安定した腎移植後の患者さまのフォローは当専門外来でも行っております)。

IgA腎症については、『両側口蓋扁桃摘出術+ステロイドパルス療法』を行った後、経口ステロイド漸減を行う治療が標準的な治療であり、 当院でも長年行ってきました。しかし、この治療を行っても残念ながら寛解に至らない治療抵抗性のケースおいては、慢性上咽頭炎合併の関与が疑われており、 一部の腎臓専門医の間で注目され始めています。当外来では、近隣の耳鼻咽喉科の先生と連携し、IgA腎症患者さまの慢性上咽頭炎に対する『Bスポット治療(EAT)』の相談にも応じております (現在、当院内科腎臓病専門外来では塩化亜鉛液の点鼻療法のみ施行可能)。

また、遺伝性の腎臓病であるADPKDについては、トルバプタンという薬剤がその進行抑制に効果があることが近年報告されております(使用にはeGFR25以上の残存腎機能があることが望ましい)。 当外来では家族性多発性嚢胞腎とその合併症の診断、薬物療法も積極的に行っております(トルバプタンの処方を行うためには2泊3日程度の入院が必要)。

02. 漢方
概要

一般的に漢方治療では、患者さまを全人的に診察し、柔軟に対応するという長所があります。また、心身の不調に対して漢方治療を取り入れることにより、 生活の質(QOL)を向上させることも期待できます。主な対象は成人で、慢性疾患に(西洋医学の治療に加えて)漢方治療の併用で効果を高めたいと考えられる方、 病気の予防や体質改善を望まれる方、または高齢者で作用の強い西洋薬が使用しにくく、 心身両面にわたる症候を持つ方に対し漢方治療を行います。また、必要があれば相談のうえで他科への紹介も行いながら治療を行います。

目標・方針

東西両医学の融合を図る、全人的医療を目指しています。人は誰でも、病と闘い、心身を修復する能力(自然治癒力)を持っています。その自然治癒力を高め、心身のバランスを整えることを目標としています。

特徴・特色

東洋医学的問診(問診用紙も併用)、身体診察を行い、漢方薬を用いて体質改善を目指します。 漢方治療では、病名に対し漢方薬を処方するのではなく、一人ひとりの体質に合った漢方薬を選択します。 西洋医学的には同じ病気であっても、人それぞれに異なった漢方薬が処方されます。そのため漢方治療においては問診が大変重要となります。 西洋医学で治療の困難な症例に対しても、漢方薬で対応可能なものがあるのも事実です。そのような治療を希望される方に対しても対応できるように努力しています。

治療法・検査法

西洋医学的な治療法が確立している病態に対しては、西洋医学治療が優先されなければいけません。特に急性疾患など(敗血症、心筋梗塞、脳血管障害、ショックなど)の一刻を争う 緊急処置が必要な病態や、治癒・切除可能な悪性疾患、治療法が確立している1型糖尿病などの代謝性疾患に対して、西洋医学的治療法を行わずに漢方治療のみ施行することは治癒に至る機会を失いかねません。 当外来では、西洋医学の専門医(内科系)でもある日本東洋医学会認定漢方専門医・指導医が、東洋医学的診察に基づき、エキス製剤を用いた保険診療による治療を行います。なお、現在当院で使用可能な医療用漢方エキス製剤は約50種類です。 必要に応じて西洋医学的な検査も行いながら治療を進めていきます。

03. 内分泌甲状腺
概要

内分泌甲状腺専門外来とは、主にホルモンの異常により生じる病気について診断と治療を行う専門外来です。

具体的には、下垂体疾患(先端巨大症、プロラクチノーマ、下垂体機能低下症など)、甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍)、副甲状腺疾患、 副腎疾患(アジソン病、クッシング症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫)などの疾患を診察しています。ホルモンは全身を巡っていますので、様々な症状が出てきます。 血圧や血糖値の異常、痩せや肥満、電解質の異常などの背景にはホルモンの異常があることがあります。

このような病気が疑われる方や高血圧症や糖尿病などで治療を受けているがなかなか治療がうまくいかない、食欲がない、痩せてきたなど、 いろいろと検査を受けているが原因がはっきりしない方、ホルモンの異常が気になる方はお気軽にご相談ください。

治療法・検査方法

当院では血液・尿検査のほか、各種画像検査(エコー、CT、MRI)ができます。高度な精密検査、治療が必要な場合は適切な医療機関を紹介させていただきます。

04. 循環器内科
概要

循環器疾患の代表である心筋梗塞・狭心症といった虚血性心疾患はもちろんのこと、下肢閉塞性動脈硬化症・心不全・不整脈・高血圧など、循環器疾患全般を対象に診療を行っています。 必要に応じて、より専門的な検査や治療が可能な病院への紹介もさせていただきます。お困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。

目標・方針

できる限り当院で検査・治療を完結できるよう努力しますが、どうしてもより高度な設備を要する場合があり、その場合には適した施設をご紹介させていただきます。患者さまのご希望に応じた適切な医療を目指します。

特徴・特色

負荷心電図、心エコー、冠動脈CTなどの画像検査を最大限利用しながら心血管疾患のスクリーニングや機能評価を行います。エビデンスに基づいた生活指導や薬物療法、血管内治療などを検討させていただきます。

05. リウマチ・膠原病
概要

リウマチ・膠原病専門外来では、関節リウマチを中心に膠原病診療を行っています。
関節痛や不明熱、レイノー現象などでお困りの場合は、お気軽にご相談ください。

目標・方針

地域のリウマチ・膠原病診療に貢献したいと考えています。

特徴・特色

疾患活動性、基礎疾患、経済面など患者さま個々の状態に応じた最先端のリウマチ診療を提供できるように心がけています。当院の整形外科とも緊密に連携しています。

治療法・検査法

バイオ製剤(生物学的製剤)や免疫抑制剤を用いた治療を行っています。

06. 心臓血管外科
概要

わが国における心臓や血管の病気は増加の一途をたどっています。受診された患者さまから伺った情報をもとに必要な検査を行うとともに、治療方針を一緒にご相談させていただきます。 必要に応じて外科的治療を行い、内科や周辺診療機関とも連携して治療を進めます。

対象疾患

心臓弁膜症、冠動脈疾患、(狭心症・心筋梗塞)、動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤などを専門的に診療します。また、慢性腎不全にともなう人工透析導入に際して、シャント作成術も行います。状況に応じて緊急手術にも対応します。

07. スポーツ整形外科
スポーツ整形外科専門外来

スポーツ整形は多岐にわたりますが、大きくは1回の外力で受傷するスポーツ外傷(膝靱帯損傷など典型的です)と、繰り返される微小外力によって発生するスポーツ障害(学童期の野球肘や疲労骨折など)に分かれます。

患者さまの年齢やスポーツの活動レベル、外傷・障害の種類、程度に応じて保存療法または手術療法を選択します。治療後は受傷前以上のパフォーマンスが発揮できることを目標に治療・リハビリに取り組んでいます。

特徴・特色

スポーツ外傷で手術的治療を選択する場合は、より低侵襲な鏡視下手術を行っています。またスポーツ障害は、早期発見による早期スポーツ復帰、また体幹や股関節の柔軟性やフォームチェックを行うなど、原因の改善を行うことにより再発を防止することが非常に大切だと考えています。それらを行うために十分な問診を行い、最善の治療(手術療法及び保存療法)に結びつけたいと考えています。 スポーツ愛好家から競技レベルまで、スポーツの復帰に向けてのリハビリテーションには特に力を入れています。当院のスポーツ整形外科は整形外科医師を中心として、理学療法士、看護師を含め、チーム一丸となり対応しています。

その他

岡山県サッカー協会評議員でもあり、岡山県団体サッカーチームのチームドクターも担当しています。

スポーツ整形外科専門外来(肩・肘)

肩・肘を中心とした上肢外来を行っています。
肩:腱板損傷、反復性肩関節脱臼、野球肩、拘縮肩、変形性肩関節症、肩周囲の骨折など
肘:テニス肘、変形性肘関節症、肘部管症候群、野球肘、離断性骨軟骨炎など

目標・方針

肩肘に関しては、慢性・急性・スポーツなど多岐にわたる症例をくまなく網羅していきます。

特徴・特色

・関節鏡を中心とした低侵襲手術
・全人工関節置換術(肩・肘)

臨床研究テーマ

手術症例(関節鏡視下手術、人工関節置換術)を中心に、定期的に学会発表を行っています。

治療実績

関節鏡視下腱板縫合術(肩)、関節鏡視下関節唇形成術(肩)、関節鏡視下関節授動術(肩)、全人工関節置換術(肩・肘)、関節鏡視下滑膜切除・遊離体切除(肘)、骨折観血的手術

治療法・検査法

・検査:MRI検査、関節造影検査、エコー検査
・治療:関節鏡視下手術、観血的手術、リハビリ加療

新たな試み・将来展望

腱板断裂で一次修復可能な症例に対しては腱移行術を併用した修復術や人工骨頭置換術を利用した新たな腱板縫合術、もしくは全人工関節置換術(Reverse Shoulder Arthroplasty)を行っています。

08. リウマチ
概要

最近のリウマチ治療の進歩は目覚ましく、新しい生物学的製剤の導入によりこれまでの「治らない病気」から「寛解できる病気」に変わってきています。従来のMTX等の治療では効果が不十分な症例に対しては生物学的製剤の導入を行っています。 薬物療法は、特に発症早期のタイミングを逃さないことが重要です。RAの薬物療法で合併症のある場合には、川崎医科大学と連携しながらRAの治療を行っています。

目標・方針

患者さまが、これまで同様にADLを維持し、いつまでも元気で仕事ができるような生活を送れることを目標としています。そのため、必要に応じてそれぞれの患者さまに対し、適切なタイミングでの手術を行いたいと考えています。

治療法・検査法

リウマチ治療は、薬物療法が基本です。まずMTXが中心となりますが、そのまま使えない場合や効果不十分な症例などについては生物学的製剤の導入も考慮します。

薬物療法の進歩により手術療法の頻度は減っていますが、薬物療法でコントロールできない滑膜炎や、すでに関節破壊により歩行が障害された場合は、手術療法が非常に力を発揮します。手術療法も適切なタイミングを見逃さないことが患者さまのADLを維持する上で大変重要となります。

歩行能力を維持することが、患者さまの満足度を高める上で、とても重要であることが分かっています。
これまでは膝関節、股関節の人工関節手術により、ADLの改善が得られていましたが、最近では上肢の膝関節の骨切り術や足部の手術など、さらに患者満足度を高める手術も増えてきています。

09. 小児アレルギー
概要

アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症など、小児のアレルギー疾患全般を診療しています。アレルギー疾患を持つ児の生活指導や予防接種の相談など、アレルギー、免疫疾患を含め、全般的に診療しています。

目標・方針

アレルギーは乳幼児期から始まっており、乳幼児期のアトピー性皮膚炎の早期発見、早期治療が、今後の食物アレルギーや気管支喘息の悪化を防ぐために重要です。

発症した食物アレルギーに対しては食物経口負荷試験による必要最小限の除去や少量摂取による寛解、気管支喘息の早期ステロイド吸入導入による症状改善、アレルギー性鼻炎に対するダニ舌下免疫療法によるアレルギー発症抑制など、アレルギー疾患への早期介入の重要性が広がっています。早期発見・早期介入による寛解を目指す、アレルギー治療を目標に掲げています。

特徴・特色

常に最新の情報や治療法を積極的に取り入れ、いち早く臨床の中で応用していこうと考えています。

治療実績

・気管支喘息患者数:約200名
・アトピー性皮膚炎患者数:約150名
・食物経口負荷試験:年間50例以上
・舌下免疫療法実施者数:50例以上

治療実績

【アトピー性皮膚炎】
アトピー性皮膚炎の早期発見・治療からの寛解を目指しており、プロアクティブ療法による再燃の少ない治療を実施しています。外来での医師・看護師によるスキンケア指導、皮膚軟膏指導等を実施しており、患者さまから高い評価をいただいています。

【食物アレルギー】
入院(場合によっては外来)での食物経口負荷試験を積極的に実施しています。重症の食物アレルギー児に対する緩徐経口免疫療法や、日本小児アレルギー学会で推奨されているアトピー性皮膚炎の乳児に対する鶏卵アレルギー発症予防も積極的に実施しています。

【気管支喘息】
客観的評価が可能な呼気NO測定や呼吸機能検査(スパイロメーター、モストグラフ)を用いて、喘息コントロールの向上に努めています。客観的評価を行うことで、現在の状態や治療の必要性などがご本人、ご家族にも分かるように進めています。最重症例に対しては、生物学的製剤治療も実施しています。

【アレルギー性鼻炎】
ダニ・スギ抗原への舌下免疫療法を積極的に取り入れています。ダニ感作の強い通年性アレルギー性鼻炎の小児へ免疫療法を行うことで、鼻炎だけでなく、気管支喘息の治療や今後の花粉症の発症抑制など、アレルギーの予後を変えていく可能性がある治療です。

10. 小児神経
概要

小児神経専門外来は、熱性けいれんをはじめとするいろいろな痙攣や意識障害、運動・知能などの発達の遅れや退行など、脳・神経・筋に異常が疑われる小児の診断・治療を行います。
小児神経疾患には小児特有の病気も多く、小児科領域でも特殊な分野を占めています。

小児神経専門医とてんかん専門医、両方の資格を持つ医師が担当しており、主に小児てんかんを専門にしています。

11. 小児心臓
概要

先天性心疾患、川崎病、不整脈を中心に、新生児から成人期までの診断・治療を行っています。主に、心エコー検査・心電図検査・レントゲン写真などにより、確実に迅速な対応を心がけています。重症疾患に関しては、専門医療機関と連携し、最新の治療を受けていただけるよう対応しています。

診療は原則、完全予約制です。


PageTop